hygge liv! 人生を楽しむ

北欧・ヨーロッパを中心に、海外を飛び回り感じたことや、経験したことを書き綴るライフスタイルブログです。

8/19/2011

アムステルダム公共図書館

アムステルダムといえば建築。2007年にオープンしたデザイン建築、公共図書館へ。



建築家Jo Coenen(ヨー・クーネン)デザインのこの施設、まさに自由都市アムスを象徴すべく、市民でなくとも誰でも利用可能。さらにこのエントランス階、驚くことなかれ、図書館なのにピアノが置かれていたり、ずらっと並んだマックにPCではネットもフリー、雑誌コーナーではコーヒーと軽食で雑誌を読むことができるという、とても公共図書館とは思えない自由っぷり、お洒落ぶりだ。



日本式2階のメディアフロアには恐ろしい数のCDやDVDが陳列されており、自由に視聴可能。この最高に素敵なデザイン施設で自由にゲームをしたりDVDを見たり、これが全てフリーというのはとても信じがたい…。




その上の階からは本のフロア。オランダ語中心なので本を読むことは出来ないが、普段座れないようなデザインチェアーであまりにたくさんあるオランダサッカーの歴史本やネコの辞典で写真を見て楽しんでいたら2時間ほど経過してしまった。




そして最上階は、新鮮な野菜や魚、肉などをその場でグリルしてもらうことが出来る本格派なカフェレストラン。




テラス席でアムステルダムの風景を楽しみながら、白ワインとサーモンを頬張る…。これが公共の、フリーの施設なのである。わが国とのあまりの違いに笑えてくる。こんな図書館があったら毎日でも通いたい。朝からラップトップ持ってここで仕事して、息抜きにチルアウトルームで音楽鑑賞、お腹がすいたらカフェでランチ…。本当にここ、図書館という名前のついた、最高のアート&カルチャーセンターだ。


8/15/2011

コペンハーゲンのデザイン建築

アムステルダムの現代建築の素晴らしさには驚いたが、そこはさすがにデザイン王国コペンハーゲン。これまで行ったことのなかった運河沿いのエリアには、驚くほど洗練されたデザイン建築住宅が建ち並んでいた。






運河の両サイドに建てられた低層の現代建築、その洗練されたデザインと斬新さには思わず溜息が出る。






大自然に囲まれた街コペンハーゲン。色とりどりの美しい街並みに、ゆっくりと流れる時間。大らかな気持ちと少しの退屈がもたらす制作意欲が、彼らのデザインに洗練や斬新さを与えるのだろう。



8/10/2011

CPH fashion week

ベルリンに引き続き、コペンハーゲンのファッションウィーク。エキシヴィジョンは「Terminal2」と「CPH vision」に分けられており、前者がストリートやジーンズウェア、後者がモード寄りのレディースブランド中心の展示会だ。



両会場はシャトルバスで繋がっており、簡単に移動できる。まずはTreminal2でお目当てのブランドへ。デンマークやスウェーデンの北欧ブランドでぎっしりなので、かなり時間をかけてゆっくり周る。色々と交渉をした後CPH vishonへ。そこで何と日本ブランドのブースを発見!日本発のブランドがデンマークの展示会に出展しているとは驚きで、そして彼らも日本のvisitorに驚いたようで、お互い同時に声をかけ、すぐに打ち解けた。

翌日は彼らのブランドの通訳をやっていたコペン在住の方のホームパーティにお誘いいただいた。デンマーク人の旦那さんがダニッシュキュイジーヌを振舞ってくださった。



本当のHyggeで心が温まる…。



デザイナーの彼らとは、翌日もばったり街で出くわすなど、ただならぬ縁を感じた。正直、当初CPH vishonは行かないつもりだったが、自分でも良く解らないのだが、なんとなく脚が向いたという以外に説明がつかない。まさかこのような展開になるとは…。

今回のコペンハーゲン滞在は本当に素晴らしいものだった。招かれたダニッシュブランドのオーナーも本当に良くしてくれたし、展示会でも色々なブランドと話し、デンマーク人のシャイだが心温かい一面を垣間見ることが出来た。そしてもちろん、ホームパーティに招いてくれた夫妻と、日本のデザイナーさん達にも感謝!またこのようなHyggeな時間を一緒に過ごせたら本当に最高だ。tusind tak,København!

8/07/2011

CPH is Beautiful!

久々のコペンハーゲン。ファッションウィークで街中はどのホテルも満室で、今回は少し離れた運河沿いのホテル。



このエリアははじめて来たけど、デザイン王国らしい現代建築が立ち並び、素敵だ。



翌朝早速ブランドのショールームでミーティング。街の中心、最高の立地のオフィスで4時間ぐらい細かく打ち合わせをして、ランチをご馳走になったり時計やTシャツをプレゼントされたり…予期せぬもてなしに感激!今回のコペンハーゲン滞在はとても楽しくなりそうだ。

8/04/2011

Van Der Sar forever!

20011年8月3日、アムステルダムアレーナ 
エドウィン・ファンデルサール公式引退記念試合

オランダサッカーを好きになったのは恐らく中学生の頃。オランダトリオというミランの3人が独特のリズムで相手を切り裂く姿に惚れ、アイスマンことデニスベルカンプ、伝説のサイドアタッカー・オーフェルマルス、またどのポジションでもこなせるフィリップコクーや変態的プレーでファンタスティックなゴールを決めるクライファートなど、オランダには独特すぎるプレイヤーが多く存在したため、オランダサッカーは見ていて本当に楽しかった。アヤックスを好きになったのもその頃。

そしてもちろんファンデルサール。彼はオランダが最も完成されたとされる98年のW杯でゴールを守った守護神。40歳にてマンチェスターユナイテッドでトップクラスの活躍をする姿には、近年本当に心を打たれていた。そんな彼がついに昨シーズンで引退。今日はその記念試合。先に挙げた選手たちも出場予定だった。



こんな日に限ってメトロがストライキでストップ…仕方なく切符を買って電車で向かったアレーナ。チケットはネットで公式ページから注文したもので、当日メインデスクで受け取るということだった。マンチェスターから来た人と偶然一緒になり、ユナイテッドの来期のにスナイデルは必要かという等討論をしならがチケットを受け取り、中へ。



なんと、メインスタンド真向いの、1階中央!サッカー観戦したことある人なら解るだろうが、いわゆる一番見やすい場所だ。これは正直期待していなかっただけに驚いた。この場所からオランダレジェンドを見られるなんて、想像しただけで鳥肌が立ってきた…。



最初はアヤックスのDチームとマンチェスターUのDチームの対戦。マンUのゴーリーはファンデルサールジュニアだ。しかしアヤックスのヤングチームは強い。こういうのを見てると、やはりクライフ伝承のオランダの教育システムというのは物凄いんだなと実感できる。

前後半あわせて40分程度の試合が終了した後、いよいよ伝説の一戦、アヤックス'95 vs オランダ代表'98の試合だ。



スタジアムが急に恐ろしく盛り上がる。アヤックスからはライカールト、オーフェルマルス、ライジハー、そしてオランダチームからはベルカンプ、先日引退したジオ、コクー、ヴィムヨンク、ホーイドンクなどの名選手の名が読み上げられる。監督も当時の監督ファンハールとヒディングという、まるでタイムスリップしたかのような組み合わせ。。。試合が開始してしばらくしても、魔法にかけられたような気分が抜けなかった。


試合は動かず前半を終了したが、後半開始数分後、ずっと左サイドで抜け出しをはかっていたオーフェルマルスがドリブルで2人をかわして切り込み、さらに一人をかわしゴールゲット。その瞬間、スタジアム全体が揺れた。大のオーフェルファンの私ももう喜びすぎてわけわかんなくなっていた。「オレはベルカンプとオーフェルが好きだ!」と席上で試合前から公言していたので、隣のおじさんも「良かったねー!」と。もう引退した自分の好きだった選手のゴールが生で見られるなんて、私にとっては奇跡に近い。

しかしこのオーフェルマルスという選手は凄い。フェアウェルマッチだというのに関係無しに、ずっと左サイド抜け出しを虎視眈々と狙い続け、隙あらばぶち抜いてシュートまで持っていくという、現役さながらのプレーぶり。確か前回のベルカンプかスタムの引退試合も、彼は完全本気モードだった気が…。



そして奇跡は更なる奇跡を。最終試合、アヤックス現役チームVSエドウィンドリーム選抜。このエドウィンチームの面子…ベルカンプ、ルーニー、カイト、ジオ、ギグス、ネビル、サハ…。そして監督はサーアレックスファーガソン。。。

オランダの選手の引退試合というのは、記念試合にも関わらず試合がヒートアップしていき、結局本気モードになることが多い。今回もその類。前半はガチガチの奪い合い。記念試合でこんな重い試合すんのか!とか一瞬思ったが、ルーニーの全線からのプレッシャーや、ジオとビディッチのやり取りを見ていると、本気さがにじみ出ており見ているほうも熱が入ってくる。

試合は1-1で後半半ば、このまま終わって行くのかと思った矢先、奇跡が起こった。中盤でキープし、ためを作ったギグスから右サイドベルカンプへ。ルーニーがゴール前で楔になり戻したボールをベルカンプが振りぬいた。

「いつかどこかで再びあなたのプレーに魅せられるのを夢に、これからあなたの後輩達を応援し続けます。20年間、本当にお疲れ様でした。」2006年、ベルカンプが引退したときの私の当時のブログ記事である。書かれているとおり、私にとって夢だった。引退した選手のゴールを見るなんて、到底叶わぬ夢。しかし、ベルカンプという天才はそんな不可能をも可能にしてくれた。引退して5年、2試合出て疲れきっているはずである。しかし友人の引退試合にはしっかり華を添えるという…やはり天才は天才なんだなぁと、感動を超えた感心がそこにあった。

ベルカンプの話ばかりになってしまったが、この日2試合に出場し2試合とも勝利したファンデルサール。最後は引退セレモニー、息子のPKをきっちりセーブして終了した。場内は花火があがり、家族に囲まれスタジアムを一周。なんとも感動的なフィナーレ。この日は私も全身アヤックスとオランダ代表で望んだのだが、アヤックスサポーターに声をかけられたり、試合を解説してもらったり、一緒に写真を撮ったり本当に色々楽しむことが出来た。中には40年前アヤックスのAチームにいたというおじさんもいた。彼は本当に詳しく、オランダサッカーについて色々と語ることが出来た。改めて思う、サッカーは凄い。国境も何も関係なく、そのチーム、選手を好きなだけで一つ仲間意識が持てる。そしてこの憧れのアムスアレーナでそんな経験をさせてくれたファンデルサールに、本当に心から感謝。彼は長い長い現役生活を終えたが、彼の場合は既に息子がマンチェスターUにいるので、次はジュニアを応援したいと思う。本当に偉大なゴーリーだったファンデルサール、ファーガソンが言うように、少し休んでまた指導者として戻ってきてくれたら嬉しい限りである。ありがとう、そしてお疲れ様、ファンデルサール!


8/03/2011

ゆるーりアムステルダム



アムステルダム、「のんびり」という言葉がこれほど似合う街はない。ヨーロッパの他の街も確かに日本に比べればゆったりしている。ただ、ここは別世界。芝生に横になるのではなく、猫のように伸びたり寝返り打ったり、そこまでしてしまっても平気な雰囲気が街全体を包んでいる。

ヨーロッパの街並みは写真で見ると似通っているかもしれないが、実はそれぞれに強い個性がある。もしあなたが10秒でもアムステルダムを歩くとしたら、運河を見ないようにすることは不可能だろう。迷路のように張り巡らされた運河、行き交うボートを眺めているだけで幸せな気分になる。





ふらっと市場に行ってみたり…



ふらっと上から眺めてみたり…



こんな素敵な街アムステルダム、さらに良いことに、この街はほぼ全ての人が英語が通じるし、彼らの発音はヨーロッパの何かではずば抜けて聞きやすいので、不自由がない。どこかに行くのに下調べをあまりしない私のような人にとっては、この言語環境は最高に居心地がよく気楽だ。

そして明日はいよいよクライマックス、アムステルダムアレーナへ。幼い頃からずっと好きだったオランダサッカー。その伝説を見られるなんて、まさに夢が叶うような気分とはこのことだ。楽しみすぎて今日寝付けるか不安なほどだが、明日のオランダレジェンドの一挙手一投足をしっかりこの目に焼き付けるため、今日は早めに床につかなくては。。。