hygge liv! 人生を楽しむ

北欧・ヨーロッパを中心に、海外を飛び回り感じたことや、経験したことを書き綴るライフスタイルブログです。

4/05/2011

北欧ノンフィクション

ここ1年で北欧を中心に色々周り経験した小さなエピソードを書き綴る。北欧が多幸感No.1と言われる理由をここから少しでも見つけていただけるなら幸いだ。


・コペンハーゲンで古着屋に入る。スタッフの女性は赤ちゃんの世話をしている。ある客が何か買おうとしているが、赤ちゃんで手一杯なスタッフを見て、他の客が「私が抱っこしててあげる」と名乗り出る。購入し終わった客が今度は交代しお守りをしていた。

・同じくコペンで酒場を通りかかる。緑のながーい帽子をかぶった人々が、楽しそうに談笑して騒いでいる。その後もあまりに街のあちこちで緑の人々を見るので、もちろん何か催しがあるのかと思い、「どこかのサッカーの試合が行われるのか?」と周囲の人に問うと、彼は言った。「No!今日は国民の祝日だよ。」

・ストックホルムの旧市街を歩く。古い街並みがあまりに素敵だったので、翌日再び行くとそこがなんと、全てスキー場になっている。「今日はワールドカップだよ」と隣のあんちゃん、「2時から公式試合だよ。」と前のおばさんが教えてくれる。翌日またそこへ行くと、普通に街に戻っている。

・ストックホルムで洋服屋に入る。ノリノリのスタッフがこの街について色々語り始める。私が「この街に住みたい」というと、街の家賃の相場について話し始め、自分の家について説明し、嫁や子供の写真まで見せ始める。その後家族の説明や何やら1時間近く談笑。

・ストックホルムのホテルにて、到着が遅れ夜11時ぐらいになってしまったのだが、感じの良い夜のスタッフが「寒いだろうからサウナを暖めてあるよ」と、本来夜は閉まっているビジネスセンターのサウナを朝まで自分のためだけに付けっぱなしにしておいてくれた。


最後は親切話になってしまったが、このような話は本当にその他多数。自分が生活に満足していると、こんなにも人に親切になれるのかと思ってしまう。彼らは毎日仕事は4時か5時には切り上げる。仕事の後は家に帰り、家族の時間を過ごす。国民の休日にはへんてこな帽子を被ってみんなで騒ぎ、土日はウィンタースポーツを楽しむ。どんだけ幸せなんだよ!と思う反面、こんな普通のことなのに…と思う。

本来人間は、生活をすることだけで喜びを感じられるように出来ているはずだ。だがいつの間にかそんなことを忘れ、便利の波に飲まれ、面倒を嫌うようになり、仕事に逃げるようになり…。仕事というのは最低限するべきことだと私は思う。仕事が一番なのではない。逆だ。一番最低限しなくてはいけないことなので、やって当たり前なのだ。生活はその上にある。仕事が全てだという人に限って、私生活が魅力的でないのは当然のこと。私も時々発言してしまう「仕事が忙しいからどこにも出かけられない」というのは、本末転倒だと気づくべきである。それを北欧風に翻訳すると「最低限の自己管理に時間をとられすぎて、普通の生活が送れません」になるということを。

Hyggeな時間をより多く見つけるためには、生活の中に少しのアイデアを埋め込めば良いと思う。ほんのちょっとしたことで人は幸せになれるし、前向きになれる。当たり前だけどなかなか気づけないそういうことを、彼らから学んだ気がした。

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