数年ぶりのあさば。
会社の5周年かつ久々の和風旅館。確実に自分を満足させる宿泊にしたかったら、もはや選ぶべき宿は他に見つからなかった。
2階の「浅葱の間」から見る能舞台は、まるで絵画の様。
洋室にはセンスの良い革張りのチェアー。ここに腰かけ能舞台を眺めると、時が止まったようだ。
あさばの食事は覚えていた。というより、俵屋や湯布院の高級旅館には行ったことがないにしろ、これだけ色々行っていたはずなのに、覚えていた食事があさば 4品と、長野のとある旅館で出された信濃虹鱒のみだった。ここの料理は凄い。計算されている。「今これを食べて、口の中がこういう状態だから次にこれを出 すとうまみが倍増する。」という考えのもと並べられた、引き算を基にした掛け算のコース。先付から何から全て一仕事入っており、気が抜けない。改めて思 う、和食は凄い。
帰りの車の中で、以前ここへ来た時の自分のことを、若造が良くもこんな旅館に来たもんだと思ったりしたが、また数年後に訪れた時には、今の自分をそのように思うのだろうか?ふと昔のブログを読み返してみると、前に来てから5年経っていたようだ。そして記事を読むと、今回思ったこととまったく同じような内容を同じような表現で書いている…。これが自分が全く成長していないということでなく、あさばもあさばで成長してるんだということであると、そんな失礼なことを自分に言い聞かせているかどうかは別として、この唯一無二の旅館は、今の自分のありのままを映してくれるのかもしれないと思った。そういう意味でも自分にとって、ここへ来ることは自分の人生に必要不可欠なことなのかもしれない。
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