せっかくなのでライト系譜の建築を見る旅に。
まずはライトといえばタリヤセン、「軽井沢 タリヤセン」へ。
ヴォーリズ建築の「睡鳩荘」を眺める。
アントニン・レーモンドが、 昭和8年に建てた 「夏の家」
ライトのもとで学んだ建築家だが、この美術館はコルビジェが原案のようで、確かにスロープや空間の使い方を見るとそれも頷ける。これがコンクリートだったらまさしくコルビジェそのものだろう。
そして笹屋ホテルへ到着。「豊年虫」は ここ笹屋の別荘。
2010年に改修し、旅館として営業再開したようだ。
「蘭」の部屋は、この豊年虫の中で最も格調の高い部屋。本間15畳に広縁、床の間、そして部屋風呂もかけ流し。
この部屋の源泉風呂は、改装は入ったものの、建設当初からずっとかけ流されているようだ。
豊年虫の廊下は迷路のようになっている。8室全ての部屋から庭や池が臨めるように配慮されているらしい。ところどころに庭を臨むスペースが。
2階にはギャラリー、1階には茶室も。
料理は川魚、山菜を中心に、信州牛や野菜、とにかく質の良いものばかり。写真の豊年蒸しは絶品。
ここはもはや旅館というより、日本建築の巨匠の芸術作品といった感じだ。所々に匠の業が見られ、また部屋ごとに造りも違うため、また季節を変えて足を運んでみたい。