今日は朝から打ち合わせがあり外出、昼に家に戻り家のことを済ませ、夕方からふらふらっと家を出た。ミッテを散策して腹ごしらえし、そういえばベルリンに来て1週間以上経つのに、西に踏み入れてないという恐ろしいことに気づいた。さすがに前半戦、一度ぐらいは行っとこうよと。
そしてフリードリヒシュトラーゼまでふらっと行き、適当にウンターデルリンデン超えて南下してたら人だかりが。周囲の人に何のイベントか聞くと、クラシックオープンだと。何だゴルフかと思ったら、ゴルフじゃなくて音楽だと。クラシックの野外コンサートだと。しかもあと10分で始まると。そりゃ2秒でチケット買って入場。
このベルリンの中心、ベルリンで一番美しいといわれるジャンダルメンマルクト広場がコンサート会場に。これでテンション上がらないわけがない。
左には
右には
このドイツドームとフランスドームに囲まれた広場で今日行われるのは「イタリアンナイト」だ。ヴェルディやプッチーニのオペラ、交響曲をまさかこんな場所で聴けるとは…。夢にまで見たような光景である。イタリア最高峰の音楽美術で、それ自体がイタリアの歴史とも言えるオペラを、ベルリンの最高に美しい広場で、しかも野外で鑑賞しているのだ。あまりに事が大きすぎて受け止め切れない自分がいる。
クラシックコンサート自体、物心ついてから初めてなのに、いきなり本場である。1曲目の出だしからもう音の美しさ、厚みにやられ、徐々に盛り上がる会場の雰囲気や、テノールの男性の迫力に感動しっぱなしだ。音の美しさを聴きつけてか、空にはオーロラのような雲がかかる。。。
グランドフィナーレは待ちに待った「トゥーランドット~ネッスンドルマ」だ!ほのかに期待はしていたが、まさかやってくれるとは思わず、始まった瞬間興奮と感動で全てが飛んだ。そして同時に会場から大歓声が飛んだ。ベルリンの人々もこれを待ち望んでいたのかと思うと、とても嬉しい気分になった。これは本当に、何時間経っても全く耳から離れないほど素晴らしいかった。完璧とはこのこと。終わると同時に客席からは割れんばかりの歓声と地鳴り。この状況、もう言葉が見つからない…。
ベルリンに来てから毎日寝る前に、「明日こそ休もう」と思っている。ただ起きてふらっと2時間ぐらい出かけてみようと部屋を出ると、何か面白いことに当たり、結局夜中まで…。それが1週間以上続いているのだから凄い。一昨日は路上でカントリー聴きながら夜を食べ、昨日は夜な夜なエレクトロでガンガン踊り、今日は夕方からクラシック。。。雑食家で毛嫌いの無い私にとっては、これほど幸せなことは無い。ベルリンの前半は充実しすぎるぐらい充実し、満たされた。明日から少し南下する。明日はバッハに会いにライプツィヒへ行こう。
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